食べる量を減らせば胃が小さくなって痩せると思ったのにリバウンドした
私は男性の会社員、人生初のダイエットをしたのは26歳の頃でした。小さい頃から大柄で、幼稚園の時に既に小学校4年生レベルの洋服を着ていたほどです。
23歳で就職し、毎晩のように会社の上司や友人と飲み歩いていた生活は、24歳で結婚してからも変わらず、家内に連絡も入れずに飲み歩き自宅に戻っては「せっかく作ってくれたのだから」と奥さんの料理を平らげていました。
そんな生活を続けていると、結婚前は85kgだった体重はみるみる増加、2年後には103kgになっていのです。
横からても前から見ても「丸」にしか見えない体型。買う度に股ずれで穴のあくスーツ。みるみる上がっていく食糧費。私はダイエットを決意しました。
私が食べる量を減らすダイエットを選んだ理由
このままではまずと私が選んだのは「単純に食べる量を減らす」ダイエット。簡単に言えば昔ながらの「食べるの我慢する、根性でなんとかするダイエット」です。なぜ私がこのダイエットを選んだかというと「胃が異常に大きくなっているので、いくらでも食べてしまうし、それでまた大きくなる。もちろん直ぐにお腹も減るという悪循環」という指摘を医者をやっている友人にされたからです。
そして、彼はこう言いました。「ダイエットをする前に胃を小さくしないと結局繰り返してしまう」と。
ただ、ダイエットをスタートしたその日から私の苦悩は始まりました。朝は野菜サラダとフルーツとヨーグルト。丸の内OLのブレックファーストのような朝食。
昼は外食をやめ、幼稚園児用の「くれよんしんちゃん」のお弁当箱に入った野菜中心のお弁当。夜は極力飲みにはいかず、自宅でサラダを少々。
各食事の度に泣きそうになりながら、「一口30回」噛み、食べ終わってもグーグーと鳴くお腹を宥め、自分との戦いを続けました。
2ヶ月後に体重は83kgまで落ちたけれどすぐリバウンド
2ヶ月後、私の体重は83kgになりました。たった2カ月で20kgの減。周りのみんなが驚愕するほどの減量です。周りからちやほやされ、2カ月間の苦労も過ぎ去った思い出程度に感じ、自己過信した私は完全に油断をした心境になっていたのでしょう。目標を達せいした私は普段の食事に戻しました。「胃が小さくなったのだから食べたくても量が入らない」。その時の私の心境です。
今まで我慢に我慢を重ねて成功させたダイエット。自分自身への賞賛とご褒美にと今まで我慢していたものを食べました。唐揚げ、ポテトフライ、ハンバーグ…量さえ食べなければ大丈夫。そう信じていました。
6ヶ月後、私の体重は105kgになっていました。どんなに食べてもお腹が減るのでいくらでも食べられます。
そう、胃のサイズが元通りになっていたのです。簡単に小さくなる胃は、反対から見れば簡単に大きくなるのですね…。
辛く厳しいダイエットはその目的がなんであれ、そのやり方がどうであれ、お金をかえようがかけまいが、本人の気持ちがしっかりしていないと結果に繋がらないものだと痛感した体験でした。