無理な食事制限の後、食欲が止まらなくなった体験談
ダイエットを始めたのは今から5年前、21歳の大学生のときです。その頃の体型は身長157cm、体重52kgでした。
標準体重ではあるものの、見た目は少し太っていたと思います。今、当時の写真を見るとダイエットなんか必要ないじゃんと思われるかもしれません。しかし、当時の私は、自分の体型に不満がありました。
というのは、私は上半身はキャシャなのに下半身ががっちりしているので、体重以上に太く見えるんです。上半身は細くても、服を着たら見た目には細さを感じにくいので、損な体型だと思います。
また、痩せたいなあという気持ちは高校生の頃からずっとあったのですが、社会人になる前に1度は理想の体型になっておきたいと思い、ダイエットを決意しました。
ちなみに私が始めたダイエットは食事制限です。
やり方はものすごく簡単、とにかく食事の量を減らしました。朝食ではヨーグルトやスープを減らし、食パン一枚、それもバター・ジャム禁止にしました。
昼食は学食を利用していたのですが、定食をやめ、毎日素うどんにしました。カロリー数にすれば、300キロカロリーもありません。
そして、夕食は食べたり食べなかったり、食べるときも、ご飯とみそ汁だけにして、魚や肉は極力食べませんでした。タンパク質はみそ汁に入れる卵だけです。
総カロリー数は1日1000kcalもなかったと思います。とにかく、ほんとうに食べませんでしたので。
なお、私が食事制限ダイエットを選んだのは、当時一人暮らしで自分で食事を決めることができたからです。
実家にいたら、家族の目があるのでこんなに極端な食事制限はできなかったと思います。また、私は身体を動かすことが嫌いなので、ダイエットのためとはいえ運動や体操をする気にはなれませんでした。
ダイエットを始めてから、体重は面白いように減っていきました。食べていないのだから当たり前ですけど、当時の私は体重計に乗る度に「やった」とガッツポーズをしていました。
ダイエットを始めて1ヶ月経ったとき、体調に変化がありました。とにかく頭がふらふらするのです。
めまいを起こして座りこんでしまうこともありました。また、身体に力が入らず、一度椅子に座ると立ち上がれなくなってしまうほどです。通学中の十分の徒歩でさえ、息が切れて、途中で休憩するという有様でした。
このとき、体重は47kg、一か月で5kgほど減っていました。運動もせずに短期間でこれだけ減量したことも分かるように、本当に食事の量は減らしていました。
数値的には減量に成功したものの、体調不良の原因が食事制限にあることはすぐに理解できたので、そろそろダイエットをやめるべきだと思いました。
そして、このダイエットの落とし穴はこの後にありました…。
食べても、食べても止まらない食欲
ダイエット前の食事に戻した途端、食欲がとまらなくなったのです。俗に言うリバウンドです。食べても食べても食べ物のことが頭から離れず、しかも全く満腹感がありませんでした。
講義がある日は我慢していましたが、休日には一日中食べているという状態です。結局、食欲がおさまるまで二ヶ月ほどかかり、それまでの間は狂ったように常に何かを口にしていました。
そして、食欲が収まった時には体重が55kgになっていました。まぁ見事なリバウンドです。
無理な食事制限は危険だということを、このダイエットを通して知りました。これ以後はダイエットはもうたくさんだという気持ちになり、もうダイエットには取り組んでいません。
なお、現在は運動はできないまでもせめてウォーキングくらいはしようかと思い、車や自転車はできるだけ使わずに、買い物には歩いていくようにしています。
そのせいか自然と体重も落ちて、今は48kgと当時の理想体重になりました。
もう、あんなむちゃくちゃダイエットは絶対にしません。